竜宮小僧あらわる その2
5月19日(土) 20(日) 曇りときどき晴れ
えーと、この週末の田んぼの作業は、まずは、草刈り機の燃料がなくなるまで畦の草を刈った。前回帰るとき道具を入れる小屋に、キャップを下に向けてしまったので、ひとつは燃料がほとんどこぼれてしまっていた。草刈りはもうちょっとやらないと、というところでいつも終わるので、次の週に行くと、最初刈ったところがもう伸びていて、夏にかけてはキリがない作業かもな。
さらに、上の田んぼから引いてもらった水を田んぼに引き入れて、それが漏れないように畦を踏み固めて、水漏れ防止のためのトタンみたいなのが入っていない畦は、ほんとうは鍬と槌を使って畦塗り、という作業でしっかりと固めないといけない。これが、春子さんをはじめ、久留女木の棚田をやってるお年寄りたちは、みーんな素晴らしい技を持っているのだ。これ、習得したい。しかーし、もう田んぼには水が入ってくるー。田んぼの仕事は「水に追われる」というのだ、と竜宮小僧①(だから誰だよ)が教えてくれた。
↑長一郎さんの田んぼの代掻き
【久留女木の竜宮小僧の伝説】
昔々、久留女木の川に竜宮に通じていると言われている淵があって、そこから小僧が出てきたそうな。そんで村人たちと仲良くなって、いろんな仕事を手伝ってくれるようになったそうな。
これが、日が暮れて苗を植えきれずに帰ったのに、明くる日行ったら田植えがみんな終わってた、とか、田んぼで雨にあって帰ったら、干しっぱなしにしてきた洗濯ものが取り込んであったとか、仰々しいことじゃないところがかわいい、ほんとにちょっとしたお手伝いなのだ。
ある日、村人が小僧にお礼がしたくて招いたそうな。ところが食事に小僧には毒となる「たで汁」を出してしまい、小僧はそれがもとで死んでしまったのだそうな。悲しんだ村人たちは、小僧を山に葬ったところ、そこからこんこんと水が湧き出てきたそうな。それからずっと、この水は竜宮小僧が竜宮から送ってくれている、と言われているそうな。
というわけで、あの小さな観音様の下から湧き出る水が、そのすぐ下にある久留女木の棚田いったいを今もうるおしているわけである。
今でも、この棚田では、雨に降られたり、日が暮れたりして、田植えの途中で帰ったりすると、明くる日残りの田植えがすんでたり、出しっ放しにして帰った道具がしまってあることがあると、「竜宮小僧が来たんだね」と言うんだよ。ほんとだよ。
竜宮小僧は汁に「たで」が入っていたことを、ほんとうは知っていたんじゃないかと私は思う。それでも村人の気持ちがうれしくて「食べられません」とは言えなかったんじゃないだろうか。あわてて洗濯物を取り込んだり、残りの苗を真っ暗な夜に植えてる小僧のことを思い浮かべると、なんだか泣けてくる。魔法や神通力を使うわけじゃない。自分の手でできるお手伝いを村人のためにいっしょうけんめいする小僧。久留女木に初めて行った日に、この話を聞いたのだが、そのときからなぜか小僧のイメージが私の中にはっきりあるのだ。
実際、この棚田に来るようになってから、この人もしかして竜宮小僧??という人にたくさん会うのだけれど、
そのお話はまた次回(って引っ張ってる訳じゃないんだけど、またもう、金曜日)。
今晩からまた、浜松へ。6月あたまの田植えのための準備その4くらい、代掻きをしてきます。
えーと、この週末の田んぼの作業は、まずは、草刈り機の燃料がなくなるまで畦の草を刈った。前回帰るとき道具を入れる小屋に、キャップを下に向けてしまったので、ひとつは燃料がほとんどこぼれてしまっていた。草刈りはもうちょっとやらないと、というところでいつも終わるので、次の週に行くと、最初刈ったところがもう伸びていて、夏にかけてはキリがない作業かもな。
さらに、上の田んぼから引いてもらった水を田んぼに引き入れて、それが漏れないように畦を踏み固めて、水漏れ防止のためのトタンみたいなのが入っていない畦は、ほんとうは鍬と槌を使って畦塗り、という作業でしっかりと固めないといけない。これが、春子さんをはじめ、久留女木の棚田をやってるお年寄りたちは、みーんな素晴らしい技を持っているのだ。これ、習得したい。しかーし、もう田んぼには水が入ってくるー。田んぼの仕事は「水に追われる」というのだ、と竜宮小僧①(だから誰だよ)が教えてくれた。

↑長一郎さんの田んぼの代掻き
【久留女木の竜宮小僧の伝説】
昔々、久留女木の川に竜宮に通じていると言われている淵があって、そこから小僧が出てきたそうな。そんで村人たちと仲良くなって、いろんな仕事を手伝ってくれるようになったそうな。
これが、日が暮れて苗を植えきれずに帰ったのに、明くる日行ったら田植えがみんな終わってた、とか、田んぼで雨にあって帰ったら、干しっぱなしにしてきた洗濯ものが取り込んであったとか、仰々しいことじゃないところがかわいい、ほんとにちょっとしたお手伝いなのだ。
ある日、村人が小僧にお礼がしたくて招いたそうな。ところが食事に小僧には毒となる「たで汁」を出してしまい、小僧はそれがもとで死んでしまったのだそうな。悲しんだ村人たちは、小僧を山に葬ったところ、そこからこんこんと水が湧き出てきたそうな。それからずっと、この水は竜宮小僧が竜宮から送ってくれている、と言われているそうな。
というわけで、あの小さな観音様の下から湧き出る水が、そのすぐ下にある久留女木の棚田いったいを今もうるおしているわけである。
今でも、この棚田では、雨に降られたり、日が暮れたりして、田植えの途中で帰ったりすると、明くる日残りの田植えがすんでたり、出しっ放しにして帰った道具がしまってあることがあると、「竜宮小僧が来たんだね」と言うんだよ。ほんとだよ。
竜宮小僧は汁に「たで」が入っていたことを、ほんとうは知っていたんじゃないかと私は思う。それでも村人の気持ちがうれしくて「食べられません」とは言えなかったんじゃないだろうか。あわてて洗濯物を取り込んだり、残りの苗を真っ暗な夜に植えてる小僧のことを思い浮かべると、なんだか泣けてくる。魔法や神通力を使うわけじゃない。自分の手でできるお手伝いを村人のためにいっしょうけんめいする小僧。久留女木に初めて行った日に、この話を聞いたのだが、そのときからなぜか小僧のイメージが私の中にはっきりあるのだ。
実際、この棚田に来るようになってから、この人もしかして竜宮小僧??という人にたくさん会うのだけれど、
そのお話はまた次回(って引っ張ってる訳じゃないんだけど、またもう、金曜日)。
今晩からまた、浜松へ。6月あたまの田植えのための準備その4くらい、代掻きをしてきます。
by ex-tortoise
| 2012-05-25 21:33
| 田んぼ

